鼻岡けいこ皮フ科クリニック

皮フ科について about Dermatology

症例のご紹介

水虫

水虫はカビ(真菌)の中の白癬菌(はくせんきん)という菌による皮膚症状です。
水虫には以下のタイプがあります。

体部白癬(たいぶはくせん) / 足白癬(あしはくせん)/ 爪白癬(つめはくせん)

診断方法

皮膚や爪を少し擦って、顕微鏡で菌の存在をチェックします。

治療方法

塗り薬を処方します。
爪の水虫の場合は体調を考慮しつつ、飲み薬を処方することもあります。

かぶれ・金属アレルギー

かぶれ(接触性皮膚炎)は、化粧品や毛染め液、ゴム、金属製品などに接触して皮膚が荒れることをいいます。
一時的な刺激、またはアレルギー性のものがあり、症状としては痒みや赤み、小さな水ぶくれをなどがあげられます。

診断方法

化粧品や金属パッチテスト、またはかぶれの頻度が高い24項目をまとめたパッチテストパネル(金属や毛染めの原料、香料、ゴムを含む)を行います。
※妊娠中の方にはパッチテストは行っておりません。

治療方法

    接触を避けることが第一ですが、炎症を抑えるため外用剤を処方する場合もあります。

湿疹

さまざまな原因から起こるかゆみを伴った発疹を湿疹といいます。
湿疹反応と呼ばれる皮膚の炎症変化を基盤として生じる疾患群で、体のいろいろな部位に起こりえます。
原因には、花粉やお化粧品、アレルギー反応、乾燥や汗の刺激などが挙げられます。
湿疹は繰り返すことが多い症状で、慢性化し、悪化する方もいらっしゃいます。

原因を特定や的確なアドバイスを行い治療にあたります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は長期間に渡って痒みを伴う湿疹が繰り返し現れます。
その原因は、遺伝や乾燥肌、汗、ほこり、ストレス、よだれ、食べ物などさまざまな要因が複雑に絡み合っていることが多いです。
アレルギー体質と治療歴に関して詳細な問診をとり、適切な治療にあたります。

治療方法
  • 血液検査によってアトピー性皮膚炎やアレルギーの状態をチェックすることができます。
    • 塗り薬・・・ステロイド軟膏、非ステロイド軟膏、タクロリムス軟膏、保湿剤
      ※入浴やシャワーなどで皮膚を清潔に保つこと、また、こすりすぎない点がポイントです。
    • 飲み薬・・・痒みを抑える抗アレルギー剤、重症の場合は免疫抑制剤など
    • 注射・・・医師の判断のもと、重症の方に対してデュピリマブ※の注射を行います。
      ※2018年1月承認
  • 紫外線療法…痒み対策となります。

イボ

イボには感染するものとしないものの2種類があります。
感染するイボ
イボ(尋常性ゆうぜい) / 水イボ / コンジローマ
感染しないイボ
老人性角化症(脂漏性角化症) / 軟線維腫(アクロコルドン)

イボ(尋常性ゆうぜい)

ヒトパピローマウイルスが手足の角質の分厚い部位に入り込み、指先や足裏にできるイボです。
小さなお子さまの手足にできるものはミルメシアゆうぜいと呼ばれます。

治療方法

液体窒素での治療やヨクイニンの内服などを行います。
トリクロール酢酸の薬液でウイルスを不活化させ、表面を削ることもあります。

水イボ

ポックスウイルスによる白くて小さなイボです。放置しておくと範囲が広がり、悪化して「とびひ」になることもあります。
免疫力の低い子どもが発症することが多く、大人になるとこのウイルスには免疫ができ、かかることは少ないです。

治療方法

イボをピンセットで取り除きます。希望があれば、処置の前に麻酔シールを貼ります。

コンジローマ

ヒトパピローマウィルスによる感染性のイボです。性感染症によって感染することが知られており、症状としては、陰部に茶褐色または赤色をした数ミリ程度の大きさのイボが多発します。

治療方法
  • 外用薬処方(イミキモドクリーム)
  • 液体窒素での冷凍凝固治療
  • 電気メスでの焼灼術

老人性角化症(脂漏性角化症)

黒っぽい色をしているため悪性疾患を心配される方が多いですが、脂漏性角化症は年齢を重ねると顔や頭、背中など体中のどこにでもできる、良性腫瘍の代表的な疾患です。小さなものから数センチのものまで大きさはさまざまです。手のひらや足のうらにはできません。

治療方法
  • 保険治療
    • 液体窒素での冷凍凝固治療

アクロコルドン(軟線維腫)

アクロコルドンとはいわゆる「首イボ(くびいぼ)」と呼ばれているものです。1ミリほどの小さな茶褐色のイボで、腋にできることもあります。これらのイボは感染性のものではなく加齢によってできるイボです。

治療方法
  • 保険治療
    • 液体窒素での冷凍凝固治療
    • 外科ハサミでの除去
  • 自費治療
    • 炭酸ガスレーザー治療

ホクロ

ホクロのように見えても、脂漏性角化症というイボや基底細胞癌、悪性黒色腫といった皮膚がんの可能性があります。
自己判断せず本当にホクロかどうか診察を受けるようにしましょう。

ホクロは母斑細胞からなる皮膚良性腫瘍ですので、取り除くためには切除するしかありません。
手術、電気メス、炭酸ガスレーザー、Qスイッチレーザーでの方法がありますが、手術の場合は傷跡が残るという欠点があります。
また、ケロイド体質の方は術後ケロイドになる可能性があります。

治療方法
  • メスでの手術
  • くりぬきパンチでの手術
  • 電気メスでの焼灼術

できもの・皮膚がん

できもの

皮膚にコブやイボのような、ひっかかるものができた際は皮膚科を受診しましょう。
できものは、粉瘤:ふんりゅう(アテローマ)という皮膚の良性腫瘍であることがほとんどで、脂肪腫(しぼうしゅ)、皮膚腺維腫(ひふせんいしゅ) という皮膚腫瘍であることもあります。

粉瘤は化膿して赤く腫れることもあり、その場合は切開して膿(うみ)を押し出します。
抗生剤の内服のみで経過をみることもあります。

またごく稀にボーエン病や有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)、皮膚がんである可能性があり、これらの診断のために皮膚生検が必要な場合があります。

体にできものができた際には自己判断はせず、皮膚科専門医の診断を受け、治療についてご相談ください。

皮膚がん

皮膚がんには、ホクロのがんである悪性黒色腫:あくせいこくしょくしゅ(メラノーマ)や血管肉腫(けっかんにくしゅ) 、ボーエン病、基底細胞癌、有棘細胞癌、汗腺の癌、パジェット病などさまざまな種類があります。

長年、皮膚がんの診察・治療に携わってきた院長が診察し、必要な場合は大学病院と連携します。

帯状疱疹たいじょうほうしん

水ぼうそうを発症した際の水痘・帯状疱疹ウイルスが疲れたときや身体が弱っているときに皮膚に近い神経まで出てきて発症します。
多くの方が一生に1度か2度の割合で発症すると言われていますが、免疫抑制剤や抗がん剤の治療をされている方はさらに頻回に発症する可能性があるため、注意が必要です。

症状は、左右の体のどちらか神経に沿ったチリチリとした痛みからはじまり、その後水ぼうそうのような小さな水ぶくれやカサブタができます。
水ぶくれがある間は、水ぼうそうにかかったことのない乳児に水ぼうそうとして感染する可能性があるので接触は避けましょう。

  • お顔に帯状疱疹ができた場合
    • 顔面神経麻痺や聴覚に障害が起こることがあるため、早めの受診が必要です。
  • 目の周りに疱疹ができた場合
    • 目の中にヘルペスウイルスが侵入し結膜に障害が起こることがあります。
      当クリニックでは、同ビル3Fのふじたか眼科と連携して治療にあたります。
  • 高熱や吐き気、ひどい頭痛などがある場合
    • ヘルペス性髄膜炎の可能性もありますのでお早めに受診ください。
      病状によっては、総合病院へ紹介し入院していただくことがあります。
治療方法

抗ウイルス剤の内服、痛み止めの処方、軟膏治療を行います。
重症の場合は入院して点滴治療をすることもありますが、外来治療で済む場合がほとんどです。

皮膚が治った後に帯状疱疹後の神経痛が残ることもあり、その場合は引き続き通院していただくことになります。

帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹ワクチン(50歳以上の方のみ) (保険適用外)
帯状疱疹は皮膚症状とともに激しい痛みが現れ、症状が治まってからも痛みだけが残る場合があります。
また、全人口の6人に1人が発症すると言われている身近な病気です。

欧米では水ぼうそうのワクチンを摂取することで帯状疱疹の発症は約半分に、また発症後に痛みが残る方は約3分の1になったという結果が報告されています。
2016年3月からは日本でも50歳以上の方に限りワクチンを帯状疱疹の予防に使えるようになりました。

ワクチン接種で発症を完全に抑えられるわけではありませんが、発症した時の痛みが軽減されるという点からみても、帯状疱疹後神経痛に対する有効な予防法のひとつです。

費用(保険適用外): 10,800円(お電話でご予約ください)

たむし

毛が生えている所に生じる白癬を生毛部(せいもうぶ)白癬と呼びます。この疾患を古くからたむしと呼ばれています。
生毛部白癬は股に生ずる股部白癬(インキンタムシ)と股以外の所に生ずる体部白癬(ゼニタムシ)に分かれています。円形または楕円形の発疹を認め、輪の中は治っているように見えてもかゆみがあるのが特徴です。
これらは真菌(カビ)の一種による白癬菌が原因です。

ステロイドの使用や自己治療、発見の遅れなどによって悪化するケースもあるので注意が必要です。
また、白癬以外の病気である可能性も考えられるため、一度診察を受けていただくことをおすすめします。

診断方法

症状の出ている部位を擦って、顕微鏡で菌の有無を確認します。

治療方法

塗り薬を処方します。
抗真菌剤を処方します。

虫さされ

多くの方が虫さされに悩まされた経験があるのではないでしょうか。
虫刺されによる腫れのほとんどは虫が持つ毒成分に対するアレルギー反応です。

季節によって流行りがあります。
春~秋:蚊、蚋、マダニ、チャドドクガ(幼虫は春~夏)
夏:アブ、ネコノミ、ハチ

被害が特に多い時期は、春~夏のレジャーシーズンにかけてです。
虫よけスプレーの使用や、長ズボン長袖の着用などによる予防が大切です。

また近年、森林や山でマダニに刺されてしまう方が増加しています。
マダニに刺されること自体は少しの痒みと痛みがあるだけなので自分で処置される方が多いのですが、病原体を保有している虫に刺されている可能性があります。
その場合、ツツガムシ病やライム病といった感染症にかかることがあるため、万が一のことを考え、一度受診されることをおすすめします。

虫や血豆のようなもの(マダニそのものの可能性があります)がくっついている場合などあれば、皮膚科受診が必要です。

治療方法
  • 外用剤、腫れを抑える飲み薬の処方
  • マダニに刺された場合はマダニ切除

汗疱かんぽう

痒みを伴う透明の小さな水ぶくれの集まりです。
治る過程で乾燥してはがれることもあり、水虫と間違われることの多い疾患です。
主に手の平や指、足のうらに発症し、季節で繰り返す方もいらっしゃいます。

疾患の原因は明らかにはなっていませんが、エクリン汗貯留現象や表皮内の水疱形成で一時的な湿疹であるという考えがあります。
また、多汗症や自律神経失調も背景にあるという考えから、環境の変化によって発症することがあるとも言われています。

治療方法

外用薬のステロイドや尿素軟膏、制汗薬などを処方します。

円形脱毛症

治療方法
  • 保険治療
    • 内服薬
    • 外用剤
    • ステロイドパルス療法
      ※脱毛の進行が早い場合、大学病院や基幹病院に紹介し、治療にあたります。
       急激な脱毛は早めの治療が大切です。
  • 自費治療
    • 紫外線療法
    • HARG療法
    • ヘアフィラー
    • 薄毛用サプリメント内服(Ogshi)

やけど

やけどをした場合は、すぐにその部位を流水または氷で冷やしてください。
もしも服の上からやけどを追ってしまった場合は、服を着たままで良いので水道水で20分前後流すなどしてください。
病院に来る間もアイスノンなどで冷やしながら受診しましょう。

やけどは深さによって治るスピードが違います。
早めの処置であれば傷跡を目立たないようにすることも可能な場合もあるため、まずは皮膚科に受診してみることをおすすめします。
やけどの範囲が広い場合や深い場合は総合病院と連携して治療にあたります。

単純ヘルペス

唇や鼻の近く、お尻や陰部の神経の根元に潜伏していたヘルペスウイルスが日焼け、疲労、体調不良などで皮膚の免疫力が落ちたときに皮膚の表面に小さな痛みを伴う水ぶくれができます。

帯状疱疹とは違い、単純ヘルペスは何度も繰り返す点が特徴です。
繰り返す陰部のヘルペスでお悩みの女性もおられます。

ヘルペスが出るのは疲れのサインなので、しっかり休養をとるように心がけましょう。

治療方法

抗ウイルス剤の飲み薬、塗り薬を処方します。

白斑はくはん

体のどこにでも起こる可能性のある真っ白な脱色素斑で、尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)という病名です。

病気の原因は明らかにはなっていませんが、皮膚の色を肌色に保っているメラノサイトが破壊されて失われることで白くなってしまうと考えられています。
また、甲状腺疾患との関連も報告されています。

治療方法

自己免疫疾患についてチェックし、外用剤や紫外線治療器(エキシマレーザー)で治療を行います。

※紫外線治療器の照射による治療の場合は色素沈着の可能性も考えられるため、治療前に詳しく説明したうえでご検討いただくようお願いしています。

掌蹠膿疱症しょうせきのうほうしょう

両手足の裏に無菌性の膿疱(のうほう)と呼ばれる小さな水ぶくれが数多くできる病気です。
良くなったり悪くなったりを周期的に繰り返し、人によっては鎖骨や胸の中央の関節が痛くなることがあります。

掌蹠膿疱症を発症する方のうち、約80%の人が喫煙者です。
また、扁桃腺や歯、鼻などに細菌による慢性炎症があると掌蹠膿疱症を発症することがあります。
このような病変は病巣感染と呼ばれ、他科の先生にご紹介することもあります。

また、金属アレルギーが関与している可能性があるため、パッチテストを行う場合があります。

治療方法
  • 外用薬
  • 紫外線治療
  • 禁煙あるいは節煙指導

乾癬かんせん

乾癬には尋常性乾癬、膿疱性乾癬、関節症性乾癬という病型があります。
銀白色のガサガサした円形の発疹が全身、特に頭やひじや膝、お尻に発症することが多いです。
約半数の患者さんが痒みを訴え、爪が乾燥し割れることもあります。

乾癬は感染する病気ではありませんが、慢性的に発疹を繰り返すので根気強い治療が必要です。
原因に関しては完全には解明されていませんが、乾癬が発症する原因となる物質は解明されているため、それに対する治療薬が開発され現在幅広く使用されています。
その生物学的製剤と言われる注射薬は、専門医の判断のもと大学病院や総合病院での治療となります。
さらに波長が311nm付近の極めて狭い範囲の紫外線が乾癬に有効であることが示されています。
これがナローバンドUVB、エキシマライトといわれるものです。
通常、週に2-3回の頻度で照射を行います。

治療方法
  • 内服薬(オテズラ)、チガソン
  • 外用薬(ビタミンD3製剤、ステロイド外用剤)
  • 紫外線治療(ナローバンドUVB 、エキシマライト)

魚の目・タコ

魚の目

骨が当たる部位が圧迫されることで、限局的に点状の角質が増殖する疾患です。
中央部は特に固くなり、歩行時などに痛みを伴うことがあります。

タコ

長期間圧迫や摩擦が起こっていた部位に、防御機転として発症する限局性の角質の増殖です。

治療方法

専門的な器具を使用して削ることで痛みが和らぎ、歩きやすくなります。
その他、皮膚を柔らかくするシールも処方することがあります。
魚の目の場合、中心の固い芯を取り除きます。